ヒストリアン | bookwo^Harm

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僕の積読・乱読リスト
― これから読む本、読みたい本、もう一度読み返したい本 ─

ヒストリアン ヒストリアン Ⅰ
ヒストリアン Ⅱ
エリザベス・コストヴァ (著), Elizabeth Kostova (原著), 高瀬 素子 (翻訳)

父は、若いころの体験を娘に語った。それは失踪した歴史学教授を捜す旅の物語だった。 魅惑的な東欧世界に散らばる古文書資料と伝説、そこに隠された暗号を解き明かしながら旅は進む。しかし、すべてを語り終えないうちに、父自身が少女の前から姿を消してしまう。若き日の父は教授を見つけることができたのだろうか?教授は、そして父は、なぜ突然姿を消したのか? 父が残した手紙だけを頼りに、少女の父を捜す旅が始まる。やがて少女が知りえたこととは…?
国境を越え、時間を越え、そして世代を越えて、闇に葬られた歴史に挑むヒストリアンたちの命がけの物語。 ホップウッド賞受賞作。

★★★
親子三世代にわたるドラキュラ探索譚。

読後雑感。"ドラキュラ"こと15世紀ルーマニア・ワラキアの串刺し公ヴラド3世 (Vlad Ⅲ) 、彼が蒐集した貴重で莫大な蔵書は彼とともに消えてしまったのだろうか? … だとしたら、『薔薇の名前』の中で焼失してしまった書物とともに本当に惜しい。:-p
冗談はともかく、話の組み立て方や物語の展開などなかなか読み応えがあった(終わりの方はちょっと物足りなかったけれど…)。東欧の地図は傍らに置いて、じっくり読むことをオススメ。
そして、やはりというか、ソニー・ピクチャーズが『ダ・ヴィンチ・コード』に続き映画化権を取得したとのこと。 どうのように映像化されるのか興味は尽きないけれど、CGこってりだと食傷してしまいそう。

【関連サイト】
ヒストリアン 本の紹介と情報(NHK出版)
Dracula's Info - Dracula between Hero and Vampire