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僕の積読・乱読リスト
― これから読む本、読みたい本、もう一度読み返したい本 ─

ぼくが愛するロック名盤240
ピーター・バラカン Peter Barakan

ロックはぼくの人生のすべて! 音楽への愛情だけは、誰にも負けない。 数ある作品から「これだけは手放せない!」究極のロックアルバムを240枚厳選! しぼりにしぼった最も愛する必聴盤だ。
アーティスト名、作品タイトル、ジャケット写真、収録曲もすべて網羅。 ロックの入口にいる人、青春のすべてがロックだった人、ロックとは何かを知りたい人必読の一冊。

 1 1960年代―ロックがいちばん熱かった時
 2 70年代前半―名盤がひしめく黄金時代
 3 70年代中盤以降―東京で音楽の仕事を始めた頃
 4 80年代―ポッパーズMTVの時代
 5 90年代―ロックはルーツを掘り下げ始めた

★★★
著者(選者)のピーター・バラカン氏と云えば、'80年代TBS系列で放送されていた「ポッパーズMTV」。彼の飄々としたコメントとユニークな選曲を楽しみに毎度見ていた。小林克也氏の「ベストヒットUSA」とともに忘れられない番組で、今のようにケーブルテレビも普及しておらず、CSやBSもなく元祖MTVが見られない頃の貴重なビジュアルな洋楽情報源だった。
でもって、この類のルーツと云えば何と云っても「NHKヤングミュージックショー」だろう。これは、ビデオクリップとは違って1アーチストのワンマンショーだった。VTRもなかった頃でテレビ画面を写真に撮り、カセットテープに録音しては繰り返し繰り返し聞き込んだものだった。
結婚し、子どもが生まれてからは洋楽を見聞きする機会も減り、僕の耳は90年くらいで止まってしまっていたが、娘が大きくなり徐々に同じような音楽を聴けるようになったことがとても嬉しい今日この頃。この本で紹介されている音楽をこれから一緒に楽しみたいと思う。
いしぶみ いしぶみ―広島二中一年生全滅の記録
広島テレビ放送

8月6日、いつもの朝だったはずなのに、今までになかった爆弾によってその未来を断たれた広島二中生徒全員のその悲惨な記録。彼(女)らはどのようにして死んでいったのか。
日本にも戦争の時代があって、こんな悲しい出来事がありました。
広島の悲劇を二度とくりかえすことのないよう、原水爆兵器をみんななくしたい、そして平和というものがどんなに大切なことかを、いつも考えたいのです。

★★★
今週のお題で「本を読んで戦争を思う」というテーマがあがっていたので、この本を紹介。
この本を読んだのは小学生の時で、確か夏休みの課題図書とだったと記憶している。 大阪万博が開催されるなど、日本は経済成長の真っ直中だったためか、当時も戦争は遠い昔の話のように感じていたと思うが、それでもまだ、8月の6日、9日、そして15日には戦争関連のドキュメンタリーが今よりも頻繁にテレビやラジオで放送されていて、その淡々とした語り口を聴き、モノトーンで描写される映像を見るにつけ、小さいながらも怖い思いをしていた記憶がある。 この話も、先にテレビで放送され、それを元に書籍化された話だったと思う。
つい最近、立ち寄った本屋で同名の本を見つけたので、パラパラと捲って読んでみたのだが、気付いたら数十分たっていた。1970年発刊されたものの改訂新版とのこと。
今年で戦後60年。最初に読んだのは戦後25年目。本を読んでからの方が年月が経っていることで奇妙な感覚に囚われた。いまから25年前というと1980年。その頃の話を読んでいたのだ。…
娘にも読むことを勧めるつもり。
職業外伝 職業外伝
秋山 真志

この国には、絶滅寸前の職業がこんなにあるんです。
飴細工師、街頭紙芝居師、へび屋、銭湯絵師、見世物小屋、能装束師、俗曲師、幇間…懐かしいけど、どこか新しい。
絶滅寸前の職業の数々を、それを愛してやまない達人達の生き様を織り交ぜて紹介する“ハローワーク外伝”。

★★★
この本を一言で言い表すと、ズバリ「永六輔の世界」 (永六輔氏を知らない人はTBSラジオ「土曜ワイド 」を聴いてみてね)。 絶滅寸前の職業をルポタージュした本だが、幼い頃に路地裏・道端で見聞きした風景がそこに見えてくる。
個人的には、原っぱで飴を舐め舐め夢中になって見た自転車荷台の紙芝居、縁日や祭りで飽きずに眺めていたテキ屋の店と売り口上、本物のロバが牽いてきた菓子パン屋と音楽、銭湯で飲んだフルーツ牛乳などが、とても懐かしく思い出される。 そうそう、生家は「氷屋」で、店の奥にはとても大きな氷室があったなぁ~ (遠い目)
この本には、そんな今となっては珍しい職業がいろいろ取りあげられているけれど、僕が興味をもって読んだのは「俗曲師」桧山うめ吉さんの部分。 魅力的な彼女の都々逸を一度聴いてみたい。